強度HSPの私が、万年筆を推す3つの理由。HSP気質との親和性とは。

今回は万年筆とHSPとの親和性について、強度HSPであり文具沼である私の考えをお伝えしていきます。

 

「HSPと万年筆って相性良いよなー」と、私はつねづね思っているのです。

 

この記事を読んで、「お、良いかも」「試しに使ってみるかな」と感じてくださると幸いです。

 

万年筆の魅力とは

まずは万年筆の魅力を3点挙げていきます。

筆圧不要=手指が痛くならない

万年筆の最大の魅力は、「筆圧不要の書き味」でしょう。

 

万年筆は毛細管現象によりインクをニブ(ペン先)に供給し、紙に文字を書き出していきます。

構造上、筆圧が不要な点が、シャーペンやボールペンとの違いです。

 

シャーペンやボールペンを長時間使っていると、指や手首が痛くなってきますよね。

長い文章を書いたりアイディアを書き出したり、「書くこと」が思考の邪魔になってしまうのです。

万年筆特有のなめらかな書き味は、思考の邪魔をしません

特に「Mニブ」とよばれる中字以上のペン先は、なめらかな書き味やインクの濃淡を堪能できます。

 

筆圧不要のなめらかな書き味は、一度体感すると「おっ!?」と感動しますよ。

100均でも実用性十分のMニブ万年筆が売っていますから、一度試してみることをおすすめします。

 

ストーリーを感じられる

万年筆の魅力2点目は、無数のインクと組み合わせることによって、独自の世界観を構築できる点です。

万年筆のインクは材料や色味など、様々な種類が存在します。

 

 

インクには単なる色名ではなく、情景を想像できる名前が付けられた商品も多数販売されています。

逆に数字番号のみで表すことで、ユーザー独自の世界観を想像させる商品もあります。

 

要するに、インクそのものにそれぞれストーリーを感じさせる要素があるのです。

万年筆とそれらのインクを組み合わせることで、自分だけの世界観を構築できます。

 

さらにそこから文字が紡がれていくという、もうその行為を想像するだけで何とも情緒的ではありませんか。

 

趣味と実用を兼ね備える

万年筆は、現代ではその地位をシャープペンやボールペンにとって替わられ、マイナーなジャンルになっています。

 

手入れの必要性や入手のしにくさ、水性染料インクが紙に滲みやすいなど、利便性ではシャーペン・ボールペンに軍配が上がります。

しかしだからこそ、使用することに特別感を得られるのです。

特別感は所有欲を見たし、趣味としてストレス解消の役割を果たすでしょう。

 

携帯性や汎用性といった便利さは少ないものの、筆圧不要の書き味や様々なインクの種類など、筆記具としての実用性は持ち合わせています。

万年筆は、趣味と実用を兼ね備えた筆記具なのです。

 

また、万年筆は高価なイメージがあるかもしれません。

確かに数万円するようなものもありますが、1,000円程度で品質も十分、字幅も豊富な万年筆は多数販売されています。

 

安くておすすめの万年筆はこちら。

○パイロット(PILOT) カクノ

○プラチナ万年筆(PLATINUM) プレピー


おすすめの字幅は以下の通り。

極細字「EF」:手帳などに細かい字を書きたい人向け。
細字「F」:ノートなど普段使いに。ボールペン0.5mmくらいのイメージ。
中字「M」:イラストにも向く。なめらかな書き味やインクの濃淡を堪能できる。

 

万年筆は自分好みの字幅やデザインを選べる、実用と趣味を兼ね備えた筆記具です。

 

HSPの傾向

次にHSPの傾向や抱きやすい悩みから、万年筆をおすすめする理由を説明していきます。

アウトプットが必要

HSPは、見聞きした全てを刺激として受け取ってしまいます。

インプットの量が圧倒的に多いのです。

そのため、アウトプットを意識的に行っていく必要があります。

 

パソコンやスマホで例えるとイメージしやすいでしょう。

容量ギリギリまでデータが保存されている状態で、常に複数のアプリケーションを起動させて無理矢理動かしている状態です。

容量がいっぱいなので動きももっさり。

ならばせめて外部デバイスにデータを保存して、内部の空き容量を増やしてやれば動作も軽くなりますよね。

 

具体的にいえば、メモをしたり考えていることを書き出してみたり。

紙にグルグルと丸を書くだけでも効果的だそうですよ。

私もよく、ノートやメモ帳にそのとき考えていることを書き出しています。

 

万年筆は筆圧不要で手指が痛くならないので、長時間の筆記が可能です。

思考の邪魔にならないので、シャーペンやボールペン以上に、意識的なアウトプットに向いた筆記具だといえます。

 

芸術的な要素に惹かれる

感受性が高いHSPは、芸術や創作への関心に目を向けるのも有効です。

 

万年筆には、インクが透けて見えるスケルトン軸や高級感のある金属軸、「仏壇系」と呼ばれる昔ながらのイメージの黒軸など、様々なデザインがあります。

また本体のデザインだけでなく、インク自体の色味や濃淡も魅力です。

 

万年筆本体やインク独自のストーリー性、芸術性。

その芸術性は、組み合わせによってさらに深い世界観を生み出します。

 

HSPは芸術的な要素に深く感動できるため、独自の世界観を生み出せる万年筆の魅力を最大限感じられるでしょう。

 

罪悪感を抱きやすい

HSPの方に多いのが、罪悪感を抱きやすいという悩み。

 

「周囲がどう思うか」と常に意識してしまいます。

これは内向的な特徴。「他人から見られている自分」を意識し、結果として他人軸で生きてしまうんです。

 

「周囲がどう思うか」と意識していると、趣味や買い物ひとつとってもストレスになってしまうのですよね。

ストレス解消、自分らしく生きるためにもつものが趣味なのですが、「これを買ったら家族に嫌な顔をされるかも…」と考えるとますますストレスになっていまいます。

本末転倒ですよね。私もそれ、よく考えます

 

要するに、あまりにも趣味性が強くて実用性が薄いと、純粋に楽しめないのです。

ストレス解消の役割を果たすためには、あるていどの実用性が必要。

例えば「スポーツなら健康に良い」とかですね。大義名分が必要なんです。

 

その点、万年筆は趣味と実用を兼ね備えた文房具です。

筆記具としての実用性はもちろん、100円~1,000円程度で高品質なものが買えるリーズナブルさ。

かつマイナーなジャンルで、趣味としての「特別感」もバッチリ。

 

この趣味と実用との絶妙なバランス感は、罪悪感を抱きやすいHSPにもピッタリ寄り添ってくれます。

 

まとめ

万年筆とHSPとの親和性について説明してきました。

まとめると、伝えたいことは下記の3点です。

 

筆圧不要の書き味がアウトプットに最適。
独自のストーリーを構築でき、芸術的な要素がある。
趣味と実用を兼ね備えているため、罪悪感を抱きにくい。

 

単純に私が万年筆沼・インク沼の良さを伝えたかったこともあります。

しかしそれ以上に、HSPにとってアウトプットが重要である点も伝えたかった。

万年筆とHSPの親和性に注目したのも、そのためです。

 

HSPの方って、健気なのです。趣味ひとつとっても自由にできない…。

否定的に見れば「優柔不断」ですが、そこには罪悪感など、色々な感情が潜んでいるのですよ。

 

今回の記事が、「こんな良い点があるんだよ。だからこれを趣味にしても良し!」と自分や周囲を納得させる材料になれば幸いです。

コメント

  1. […] […]

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