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生活していると、色々な不安がでてきますよね。
特に今は時勢柄、社会全体が不安を感じやすくなっています。
そもそも生物にとって不安とはどんな意味があるものなのか?
不安を感じたらどう対処したら良いのか?
自分自身もまだまだ勉強している途中ですが、改善・解消に役立つ知識を皆さまに共有できたらと思います。
不安は「行動を促すサイン」
「生きるために行動を促すサイン」。
それが生物にとっての、不安の正体です。
「会社が倒産したらどうしよう」「病気になったらどうしよう」…こういった漠然とした不安には原因がありません。
原因がない不安は「性格的不安」とも呼ばれます。
多くの人が「お金がない」という不安・悩みを持っていると思います。
しかしこの不安も、お金が十分にあれば解決するのかといわれれば、解決しないでしょう。
収入が増えたとしても「もっと必要」「今は良くてもこの先これじゃ足りないかもしれない」という不安が出てきます。
「もっと考え過ぎずに生きられたら…」と思うことも多々ありますが、不安を感じない人間は存在しないのですよね。
だって不安を感じなかったら、危険が迫っていても気付かないじゃないですか。
身に迫る危機に対応できないのって、生物的にかなり問題があります。
不安は「このままじゃ危ない」「危ないから行動しろ」という、本能からのメッセージなのです。

「不安=悪」ではない、ということです。
また不安の感じ方については、セロトニンなどの脳内伝達物質や、意外なところでは腸内細菌とも関係していることが近年の研究でわかっています。
不安を感じた時の対処法3選
不安の正体がわかったところで、問題は「どう対処するか」です。
以下に、役立ちそうな3つの対処法を挙げていきます。
「逃げるが勝ち」。「甘え」と思わず逃げていい。
真面目な人ほど考えすぎます。悩みます。
そして辛い状況から逃げることを「甘え」と感じて、結果的に心身ともボロボロになるまで頑張ってしまいます。
私は国外で生活した経験がないので他の国がどうかはわかりませんが、話を聞いたり自分の体感的に、日本はまだその風潮が強いよなーと思うのです。
しかし冷静になって考えれば「心身ともボロボロになるまで頑張る」意味ってなんでしょう。
そもそもそこまでになると自分が「辛い」ということすら認識できなくなっていることもあるのですが…。
耐えられないほど辛い状況なら「甘え」とか言ってる場合じゃないですよね。
自分が倒れても誰かが責任とってくれるわけじゃないのですから。生物的な危機感に任せて「逃げる」こと、環境を変えることを選ぶことに何の負い目がありましょう。
貯金が無いとか、「辞めたくても辞められない」という不安も当然あるでしょう。
しかしそこで倒れるまで頑張ったところで事態は悪くなるだけです。
「そうまでしないと生きていけない」という不安こそ、捨て去った方が良いのではないでしょうか。

と、自分に言い聞かせながら書いていますが…。
「甘え」と感じている時点であなたは十分頑張っているんですよ。
だから耐えられないほど辛い状況からは「逃げて良い」。それは恥でも負い目に感じることでもないと認識しましょう。
「リフレーミング」。自分の不安を客観視する。
人には「認知バイアス」や「自動思考」というものがあります。
何かを考えるときに、というか考える間もなく思考のクセが出てしまうのですよね。
不安についても周囲からみると「そんなことないよ」「考えすぎだよ」と思えることが多々あるはずです。
自分自身のとらえ方を変えてやることで、悲観していた状況がプラスに考えられることは多くあります。
「失敗は成功の母」というように、自分では「失敗した」と思っても「次に活かせる」「この程度で済んで良かった」と考えれば前向きですよね。
このように、考え方を組み立て直すことを「リフレーミング」といいます。
リフレーミングのポイントは「プラス思考」と「長期的な目で見る」ということです。
不安が強い人ってネガティブ思考なんですよね。私がそうなのですごくわかります。

ナチュラル・ボーン・ネガティブです。
まずは自分のネガティブ思考に気付くこと。
そしてそれをプラスにとらえ直していきましょう。
「今」がダメでも「次」「この先」に活かしていけると考えること。
長年培った無意識、思考のクセを修正するのは一朝一夕にはいきません。それこそ長期的な目でトレーニングしていくことが必要です。
「森田療法」。自分が今できることに集中する。
先の「リフレーミング」では「長期的な目で」といいましたが、今度は「今に集中する」という考え方です。
「森田療法」によると、何かに強い不安を感じるのはその分、生きることへの意欲や欲望が強いということ。
このように不安をポジティブにとらえ、苦しくともあえてその希望や欲望に飛び込んで、自分が今できることに集中して取り組んでみよう、という考え方です。
不安は時に「できないこと」の理由になります。「転職先がブラック企業かもしれないから転職しない」「不安で何も手につかないから仕事や勉強ができない」など。
行動を促すのが不安の役割ですが、不安を理由に「本来やらなければいけないこと」ができなくなることは多いです。
どちらにせよ不安ならば、自分が今できることに集中して取り組んでいった方が、自分のためになりますよね。
自分にとって大切なことは何か、自分が何をしたいのかがはっきりしていれば、苦しくても継続していけるはずです。

「何のためにやっているのか」。
何ごとも、目的が大切です。
「長期的な目でプラスに捉える」、そのために「今できることに集中して取り組む」。
森田療法と前述のリフレーミングとを組み合わせられれば、最強のポジティブシンキングが可能になるんじゃないかとさえ思います。言いすぎでしょうか。
まとめ
不安は、生物が生き抜いていくために必要なものです。
不安を感じない人間はいません。だからこそ「どう対処していくか」が大切です。
- 不安は「行動を促すサイン」 。
- 「甘え」と思わず「逃げても良い」。
- 「リフレーミング」で自分の不安を客観視する。
- 「自分に今できること」に集中して取り組む 。
HSP気質のように精細な人は、特に生きているだけで強い不安を感じやすい。
まずは「自分は不安を感じやすいんだな」と自覚しましょう。

自覚は改善の第一歩ですね。
そして「こうあるべき」「こうしなきゃいけない」という自動思考に気付けば、不安にも対処しやすくなるはずですよ。
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