「他人のために生きる」。
一見素晴らしく思えますが、これほど虚しいことはありません。
なぜなら、「他人」と「結果」は自分でコントロールできないからです。
相手のためを思って行動しても、余計に相手を傷つけたり「余計なお世話」と感じられてしまえばどうしようもありません。
むしろ「あなたのために」と思った言動は、大体押し付けでしかないのです。私は実体験を通して、それを学びました。
今回は実体験を基に、私が学んだことと、「自分のために生きよう」と決めてから実践したことをお伝えしていきますね。
「他人のために生きる」
私はずっと、「他人のために」生きてきました。
子どもの頃は「親のため」。
学校では「友達のため」。
仕事をしてからは「利用者のため」。
結婚してからは「妻のため」。
子どもが生まれてからは「子どものため」。
そうするのが当然だと、無意識のうちに感じていました。
しかし今にして思うと、「他人のため」ほど虚しいことはありません。
自分は「精一杯、できる限りのことをあなたにした」と思っても、後になって「あのときの対応が辛かった」と、相手に言われてしまう場合もあるからです。というか実際に言われました。
こちらにとっては当然ショックです。
それはもう、立ち直れないくらいショックでした。
だってこちらは身を削って、できる限りのことをしたつもりだったのですから。
しかしそう言われて気付いたのです。
「私が『相手のために』と思っていたことは、ただの『押し付け』だったのではないか」と。
そう言われてから、私は毎日考え続けました。
考え続ける過程で仕事を辞めそうにもなりました(↓この記事のとき)。
考え続けた結果、「自分のために生きよう」と決意したのです。
「他人」と「結果」はコントロールできない。
それならば「他人がどう思うか」よりも「自分がどう思うか」を軸にして生きようと。
他人任せに、流されるまま受身で生きるのではなく、「自分の人生に責任を持とう」と。
30余年間ではじめて「自分のために生きよう」と、人生観を大きく変えようと思った瞬間でした。
「自分のために生きる」
「自分のために生きる」と覚悟してから、私が実践したことを3つお話します。
ウィッシュリストを作る
まずウィッシュリスト、「やりたいことリスト100」を作りました。
ウィッシュリストを作ると、「自分が本当は何をしたいのか」に気付くことができます。
「自分がやりたいことなんて、わざわざ作らなくてもわかる」と思っていませんか?
これが意外とわからないものなのです。
というか「周囲に笑われるかもしれない」とか「現実的にムリだろう」とか、無意識に自分の気持ちを制限していることに気付けます。
また、文字に起こして目に見える形にすると、「これのために頑張ろう」とモチベーションも上がります・
「やりたいこと100個もなんて書けない…」。
その「書かなければいけない」という気持ち、完璧主義です。
周りの目や固定観念を取り払って、自分の気持ちに素直になる。
ウィッシュリストの作成は、そのトレーニングです。
実際に書き始めると、意外と40個くらいは出てくるものです。
私の場合、物欲にまみれていて自分でも驚きましたけど。
抽象的でも、非現実的でも、100個全部書けなくても良いのです。
自分の素直な気持ちに気付くトレーニングだと思って、作成してみてください。
服を買う
次に、十数年ぶりに服を買いました。
トップスと肌着を数点、総額5,000円くらい。
元々ファッションに疎かった上に、自分の体型に合う服が見付からない場合が多かったのです。
子どもが生まれてからは特に、子どもにばかり意識が向いて自分のファッションは全く考えていませんでした。
服を買うにあたり、自己分析やちょっとした勉強もしました。
肌への影響や質感の好み、自分と同じような体型の人がどのサイズを着ているかなど、色々調べました。
この辺は、自分がHSPだと気付けていたことも大きいですね。
刺激に敏感な特性を知れていて良かった。
それと「肌触りの良い服は贅沢」とか、なんとなく思っていた自分に気付けました。
贅沢とかではなく、毎日身に着けるものですからね。着ていて快適かどうかが大事。
新しい服を着ると、自分が今まで着ていた服が毛玉だらけだったことに驚きました。
いや、ホントに気付いていなかったのです。「こんなもんだよなー」と思ってしまっていたのです。慣れって怖い。
もう一つ実感したのは、服って「自己表現」なんだなー、ということ。
「着たい服を着る」。
当たり前のようですが、あなたはできていますか?
読書習慣をつける
3つ目は「読書習慣をつける」です。
最近、読書してますか?
「仕事が忙しい」。
「子育てが大変」。
わかります。私も前の職場にいるままだったら、読書する時間なんて頭になかったと思います。
しかし自分の価値観の狭さに気付いてから、読書は至福の時間になりました。
知識は無駄になりません。読書は最高の自己投資です。
私は「HSP」や「不安症」を足がかりに、自己啓発書やビジネス本を読むようにしています。
自己理解を深められる上に、幅広い価値観に触れられる、プロの知見を学べる。良いこと尽くしです。
特に衝撃的だったのは『嫌われる勇気』との出会いでした。
「自分のために生きよう」と思い、しかし「本当にそれで良いのだろうか」と、決心が揺らぐ私の背中を押してくれた一冊です。この世に生きるすべての人に読んでもらいたい。
読書はちょっとずつで良いので、継続しましょう。
バスや電車移動の10分間、寝る前の5分間でも良いです。
ちょっとした時間にいつでも読めるように、電子書籍の活用も検討すると良いですね。
読書が難しい人には動画で学ぶのもおすすめです。
最近は動画でも、ビジネスや自己啓発系のチャンネルが充実しています。
落ち着いた雰囲気が好きなら、ラジオも良いですね。
大切なのは「継続」と「学び」です。
学びを深めるために、SNSやブログで自分の体験や言葉に置き換えて発信するなど、アウトプットも意識しましょう。
まとめ
「他人のために」から「自分のために」に、人生をシフトした話でした。
実際に取り組んだ例としては、以下3点。
大切なのは「自分の気持ちに素直に」「能動的に選択する」ことです。
おかげで、毎日ワクワク感を持って過ごせています。
ただ疲れますけどね。無意識を減らそうとすると、当然疲れます。
今度は能動的に休むことを覚える必要がありますね。
「あなたのために」と生きていても、誰も得しません。
「私がこうしたいから」と、心の底から思える道を選ぶより他ないのです。
ワクワク感を大切に。幸せになるための、自己投資を続けていきましょう。
コメント